ネガティブを治したい。ポジティブシンキングをするコツ!
「ああ、また失敗してしまった。私ってダメなやつ・・・」
「私なんて必要とされてないんだ・・・」
ネガティブに考えてしまう時ってありますよね。
けれど、いつまでもネガティブ思考でいると、心も体も疲れてしまいます。
「ポジティブになろうとしてもできない!」
大丈夫ですよ。
無理にポジティブになろうとしなくても良いんです。
この記事が、あなたがあなたらしく生きられるきっかけになると嬉しいです。
「ネガティブ」とはどういうことなのか、改めて考えてみましょう。
「ネガティブ」は「消極的」とも訳されますね。
物事を否定的に考えてしまったり、悲観的だったり、良い方向に考えられなかったりすることが「多い」人の事をいいます。
そう。「多い」です。
人は誰でもネガティブになってしまうことはあります。
失敗したり、上手くいかなくて落ち込んだりすることはありますからね。
反省したり、どこが悪かったのだろうと考えたりすることは、次に活かすために必要なことだと思います。
ただ、ネガティブ思考の人は、その状態が長かったり、多かったりするのです。
ネガティブになってしまう原因は何があるのでしょうか?
それは
人間関係
挫折の経験
暇な時間がある
に分けられるのではと思います。
周囲に否定的なことばかり言う人がいたり、愚痴ばかり言う人がいたら、影響を受けてしまいますね。
また、ストレスの多い人間関係、例えば、威圧的な上司がいる、いじめを受けている、など自分を否定されるような環境の場合もネガティブな思考に陥りがちです。
ものすごく努力したのに上手くいかなかった、というような挫折の経験は、心に深く残ってしまいます。
何かをしようとしても、その時の経験を思い出し、つい「私なんて・・・」とネガティブな思考に陥りがちです。
毎日生きるのに必死、忙しくてスケジュールが埋まっている、趣味に没頭している、などの場合は、ネガティブ思考になる時間がありません。
生命の安全を確保されているからこそ、時間があるからこそ、どうしようもない問題について、延々と悩んでしまったりします。
ネガティブな人の特徴は何があるでしょうか?
自己肯定感が低い
何を言われても否定的
人と比べがち
最初から失敗することを考えてしまう
失敗してしまったことをいつまでもくよくよと悩む
考えすぎて行動しない
0か100かで考える
もしかすると、知らないうちにネガティブになっていることもあるかもしれませんね。
詳しく見て行きましょう。
これは幼少期の経験や、人に言われたことなどが元になっていることがあります。
「自分には何もない」「自分は何もできない」
と思ってしまい、自信がなく、いつも不安を感じてしまいます。
自己肯定感が低いと、本人も辛いですよね。
例えば「字がきれいですね」と褒められても「いえいえ、もっと上手な人がいますから、私なんて・・・」と言ったり、
「資格をお持ちですごいですね」と言われても「いえ、とんでもありません。私なんて大した大学も出てませんし・・・」と否定語から入ってしまう。
そんなことはないでしょうか?
本人は謙遜のつもりでも、ほめてくれた相手の人はどう思うでしょうか?
言ったことを「否定された」と感じてしまうかもしれません。
「こちらの言うことを聞いてくれない」「聞く耳を持たない」と思われてしまう恐れもあります。
「あの人は美人で素敵だな。それに比べて私なんて・・・」
「あの人はバリバリ仕事ができてすごい。私なんて大した仕事ができないし、必要とされてないかも・・・」
などと、勝手に人と比べて落ち込んでしまいます。
何かを始める前に「どうせうまくいかない」「きっと失敗する」と考えて、結局行動に起こせずに終わってしまう事が多いかもしれませんね。
人は誰でもミスをするものですが、いつまでもそのことにこだわってしまいます。
何度も頭の中で反芻(はんすう)し、「やはり自分はダメなんだ」と落ち込んでしまいます。
やりたいことがあっても「上手くいかないんじゃないだろうか」「私なんかがそんなことをしてもいいんだろうか」などと考え、結局何も行動に起こせずに終わってしまいます。
例えば、旅行に行くのにも、「おなかが痛くなるかもしれない」「電車が遅れるかもしれない」「事故が起きるかもしれない」「災害が起きたらどうしよう」などと考えてしまうのです。
いわば「石橋を叩いて割ってしまう」タイプですね。
「0か100か」「勝つか負けるか」「白か黒か」など、両極端な考え方をしてしまいます。
何かミスをしてしまったら「私はやっぱりダメなんだ・・・」
誰かが褒められていたら「あの人は素晴らしい。私なんて役立たず・・・」
というような極端な考え方に陥りがちです。
ネガティブ思考のマイナス面を見てきましたが、実はプラス面もあるのです。
それは、
リスクを想像し、避けられる
より良い結果を目指せる
人に共感できる
こと。
詳しく見て行きましょう。
ネガティブな人の特徴で見たように、ネガティブ思考の人は「こうなったらどうしよう」と考えてしまいます。
でも、そのことで、たくさんのリスクを考え、それらへの対応策を準備できます。
仕事などで何かを成し遂げる際に、「こんなのでいいんだろうか」「もっと良いものがあるのではないだろうか」と考えることで、出来たものに満足せず、さらに上を目指す事ができます。
ネガティブ思考の人は、自分が落ち込んだ経験が多くあるので、人が落ち込んでいる時に共感できます。
人の気持ちを思いやることができる、とも言えます。
これは、とても素敵なことですね。
ネガティブ思考のプラス面も見てきましたが、いつもネガティブでいることは「病は気から」という言葉もあるように、体にも悪影響がでてしまいます。
本人もネガティブ思考にとらわれていると疲れてしまいますよね。
ここではネガティブな人の特徴について、改善する方法、考え方を述べていきます。
幼い頃の経験や、他人に言われたことがトラウマになったまま大人になると、自己肯定感を高くするのは難しく感じますね。
でも「小さな成功体験を積み重ねる」事で、「できた!」「やった!」という感覚を何度も体験し、少しずつ自分を肯定できるようになります。
やがてはそれが「自信」になり、新しいことにも挑戦しようと思えてくると思います。
「小さな成功体験」は、「ちょっと頑張れば達成できそうなこと」を目標にするのがコツ。
例えば「3日間、5分早く起きてみる」「1週間、夜9時以降は甘いものを食べないようにする」「毎朝笑顔でおはようと言う」。
思いつかなければ、「毎日仕事に行く」でも大丈夫。
そして、その目標を達成できたら、自分で自分をほめてあげましょう。
あらかじめ、「3日間出来たら高級チョコを1つ食べる」など、小さいご褒美を決めておくのも良いですね。
決して「でもこのぐらいみんな出来るし・・・」などと自分にご褒美のお預けをしないように!
達成出来たらほめる!
もし、出来なくても、「でも2日はできた」など、プラスの面を見るようにしてみましょう。
もし、褒められたら「はい!」で答える!
そして「ありがとうございます!」です。
否定の言葉から入らないようにしましょう。
「そんな、自分なんてとんでもない」?
自分が逆の立場だったらどうですか?
「いや、そんなことないです」と言われたら、言葉のプレゼントを受け取ってもらえなかったようで、悲しくなりませんか?
誰かをほめて「ありがとうございます」と言われたら気持ちがいいですね。
誰かと全く同じ人はいません。
そして、完璧な人もいないのです。
あなたが「あの人はすごい」と思う人だって、良い面と悪い面を持っているのです。
それはあなたも同じこと。
良いところも悪いところもあるのです。
ネガティブ思考だと、自分の良いところになかなか気づけないかもしれませんが、あります。
なぜなら、ネガティブ思考はプラス面も持ち合わせているから。
ネガティブなところを持つと同時に良いところも持っているのです。
人は人、自分は自分。
どうせ比べるなら、「なぜあの人は仕事ができるのか」などともう一歩踏み込んで観察してみましょう。
あなたなら、きっとそのポイントを見つけ出して、参考にできるはずです。
「こうなったらどうしよう」と心配なことは多いですよね。
でも、心配した9割のことは起こらない、と言われています。
起こらないことを心配しても仕方ありません。
もっと、楽しいことを考えるのに時間を使いましょう。
失敗してしまったことを反省もしない、というのも問題ですが、一度反省したことを、何時までもくよくよと悩むのは時間の無駄です。
なぜなら、どうやっても時間を戻すことはできないからです。
失敗から学んだことを次に活かせばよいのです。
「案ずるより産むがやすし」ということわざもあるように、行動してみると意外と上手くいった、大した事なかった、ということもあります。
「あ、考えてばっかりいるな」と自分で気づいたなら、一歩踏み出してみましょう。
案外、すぐそこに新しい世界が開けているかもしれませんよ。
物事には、良い面と悪い面があります。
たとえ、あなたがミスをしてしまったとしても、それは「今後に活かせる材料ができた」と考えることもできます。
周りができる人ばかりに思えて、自分が無能に感じても、「周りを参考にできる良い機会」ととらえることもできます。
立場や見方が変わると、とらえ方も変わるのです。
ポジティブシンキングとは、物事を前向きにとらえることです。
ネガティブ思考な人が「もう○○ない」と考えるところを「まだ○○ある」
「失敗してしまった!もうだめだ・・・」ではなく「この事から学べることは何か?」
「なぜこうなった?」ではなく「これからどうしたらよいか?」
を考えること。
良いイメージを持つことで、プラスの言葉を発し、良い結果を引き寄せることができると言われています。
ネガティブ思考から抜け出すために、毎日できることがあるのでご紹介しましょう。
ネガティブ思考のまま寝てしまうと、ネガティブな記憶が定着してしまいます。
それを避けるために、眠る前に一日の良かったことを書き出してみましょう。
小さなことで大丈夫です。
今日は良いお天気だった。
家族が元気だった。
仕事を一日頑張った。
お風呂が気持ちよかった。
ご飯をおいしく食べられた。
など。
自分の良いところも書き出せると良いですね。
ネガティブ思考の改善のために、ポジティブ思考の人と行動を共にする、という事が言われます。
が、こちらは最初からは難しいです。
ネガティブ思考の場合、他の人と比べてしまうので、一緒にいると自分が惨めなように感じて辛くなってしまうのです。
出来れば、ネガティブ思考から抜け出す方法をいくつか試して、他の人と比べないようになってから、ポジティブ思考の人と近くにいることをお勧めします。
そうすれば、辛さを感じることなく、ポジティブ思考な人はどんな考え方をするのか、どんな行動をするのかを参考にできるでしょう。
そのうち、自分でも「こんな時ポジティブ思考の人ならどうするかな?」と考えられるようになりますよ。
毎日不規則な生活で、朝起きるのもギリギリ。慌てて朝食を詰め込んで仕事へ行く・・・。
なんて生活をしてはいませんか?
早起きをして、窓を開け、時間に余裕を持って行動してみましょう。
一日が驚くほどスムーズに運びます。
もし、「そんなに早起きをしてもやることないし起きられない」なら・・・。
「モーニング・ページ」を行ってはいかがでしょうか?
「朝ノート」とも言われます。
朝早く起きて、頭に浮かぶことをなんでもノートに書く、というものです。
「眠い」でも、愚痴でも、マイナス思考なことでも、なんでも良いのです。
誰にも見せませんから。
毎日3ページ書くことが推奨されていますが、少なく始めても良いでしょう。
そのうちに、朝一番に心のもやもやを吐き出すことで、ネガティブ思考が薄れていきます。
そして、あなたがやりたいことなどが見えてきたりするのです。
だまされたと思ってやってみてくださいね。
参考文献:ジュリア・キャメロン『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』サンマーク出版,2021年3月,399ページ
脳科学の観点から言うと、人は「楽しいから笑顔になる」のではなく「笑顔になるから楽しい」のだそうです。
笑顔の中でも、ネガティブ思考から抜け出す笑顔は、大きな口を開けて笑うこと。
そうは言っても、何もないのに笑えませんね。
まずは、笑顔の練習からしてみましょう。
鏡の前で口角を上げてみる。
上手く上げられないなら割り箸などを横に咥えてみる。
そのうち自然な笑顔ができるようになります。
笑顔だと、良いことも引き寄せられてきますよ。
美しい笑顔のために、ホワイトニングを始めてみるのもいいですね。
ネガティブ思考から抜け出す方法について見てきました。
でも、無理にポジティブになろうとしなくて良いんです。
大切なことは、あなたがあなたでいられること。
そして、あなたが幸せだと感じること。
心身に悪影響が出るほどのネガティブは改善した方が良いかもしれませんが、ちょっとぐらいネガティブでも大丈夫。
ネガティブにだって良い面はあるんですから。
あなたが、ちょっと考え方を変えてみたいな、と思ったら、この記事を参考にしてみてくださいね。